虫の逆立ち
その日は母親と些細な言い合いがあった日だった。年末の午後は2020年が最後の力を振り絞ったような寒波に見舞われ、車での帰省を諦めたほどであった。どうしても帰省せねばならない予定を抱えていた私は新幹線に…
その日は母親と些細な言い合いがあった日だった。年末の午後は2020年が最後の力を振り絞ったような寒波に見舞われ、車での帰省を諦めたほどであった。どうしても帰省せねばならない予定を抱えていた私は新幹線に…
童話です。 お母さんが何日もかけて読み聞かせるタイプの中長編ですね。 人間のお姫様に恋してしまったハツカネズミ、デスペローくんの奮闘劇です。 こいつが可愛いんですね。久しぶりに童話をゆっくり読んでみま…
人質の朗読会 / 小川洋子 名著ですよ。俺が好きな本の上位に食い込みます。 無人島に持って行きたい本です。 武装グループによって人質にされた8人が、それぞれの思い出話をつらつらと朗読してゆく、と言った…
月と蟹 / 道尾秀介 久しぶりの長編でした。 小学生の少年を主人公にした物語で、海辺の街を舞台にしています。 タイトルの月と蟹、あまり文中には出てこないんだよな、むしろヤドカリ もうちょっと月と絡めて…
熊の敷石 / 堀江敏幸 洒落た文章だなあ 仏文勉強するとオサレになれるんですかね。 文庫で120ページ強の中編小説です、舞台はフランス ユダヤ人、モンサンミッシェル、熊、盲目の息子、複雑です。 ファン…
風に舞いあがるビニールシート / 森絵都 読んでしまった。全部読んでしまった。 後悔はしてないけど 6つの短編です、最初の3つは1篇30分、残りは1篇40−50分くらいで読める感じです。 6つのうちの…
号泣する準備はできていた / 江國香織 タイトルがびっくりだよなあ 江國香織の小説です。 短編が12本、どれも繊細で情感に溢れてます。 そんでどれも複雑… 男女のあれこれ、主にネガティブな…
羊と鋼の森 / 宮下奈都 読みきった〜 年末から年始にかけてちょこちょこ読んでました。 音に魅せられ、調律師として生き始める若者の話です まずタイトルからしていいよなあ 個人的にはもっと師匠である板鳥…